福岡パシフィック法律事務所の弁護士米田宝広です。
わたしは、もともと経済学が好きで、京都大学の経済学部経営学科で学び、その後、経済学者になろうと思い、京都大学大学院で現代経済学を学びました。当時は、経営学は独立した学部をもっているところが少なかったのですが、内容的には経営学の研究です。
結局のところ、学者にはなれずに、弁護士という全く畑違いの仕事をしていますが、やはり、経済法には興味があり、福岡県弁護士会を通じて公正取引委員会との勉強会などの活動を行っております。

経済法とは?

さて、経済法と言いましたが、経済法という法律があるわけではありません。かなり大雑把な説明になりますが、独占禁止法という法律があり、これが経済法の親分みたいなものであります。独占禁止法という名前から、独占を禁止するだけの法律と誤解を受けますが、そもそも独占禁止法というのは通称でして、本当の名前は「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」という長い名前なのです。これを縮めて独占禁止法と呼んだり、もっと縮めて独禁法と呼んだりしています。独占も禁止しますが、公正取引の確保の条文もたくさんあります。そして、独占禁止法に定められている公正取引の確保の条文の中に、優越的な地位を濫用してはいけないだとか、不当な手段で顧客を誘引してはいけないだとかのことが定められています。これらの趣旨をさらに敷衍して、優越的地位の濫用を防ぐ、下請法が定められ、不当な景品や表示を防ぐ景品表示法が定められています。これらを総称して経済法と呼んだり、競争法と呼んだりしています。

景表法との関係

 

さて、最近では、スマートフォンのゲームアプリでガチャというものが人気ですが、このガチャについては、景表法との関係で色々と言われることがあります。どのようなことが法律上問題となるのか、については、次ページで説明いたします。


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